The Queue 2011 ウィンブルドン行列日記 最新情報2017-2018はこちら |
のっけから英語の勉強で恐縮するが、championshipと言えば何かのスポーツの選手権大会だ。しかし、The Championshipsと言えば「全英ローンテニス選手権」、通称「ウィンブルドン大会」を意味する。125年の歴史を誇る、スポーツ選手権の起源とも言える大会であり、「ザ・選手権」の栄誉に浴しているのである。そこで、The Queue(ザ・キュー)と言えば、そん所そこらの買い物行列ではなく、「ウィンブルドンのチケットを買うための行列」であり、この種の行列の起源とも考えられる由緒ある行列なのである。そして、The Queuer(ザ・キューアー)と言えば「ウィンブルドンチケットを買うために並ぶ人」であり、英国民から尊敬される人達なのである。 行列は英国人の発明ではないかと思う。英国では、駅の窓口、店の売り場など至る所で整然とした行列が見られる。行列は文化的に高いレベルにないと成立しない。自分はアフリカのある国で働いているが、ここでは5人以上の行列は成り立たない。必ず誰かが割り込もうとして、その結果行列が崩れて四方から殺到する形になってしまう。空港のパスポートコントロールのように柵で仕切られていても平気で割り込んでくる人達がいる。 では日本人の行列習熟度はどうかと言うと、アフリカの某国ほどひどくはないが、英国のレベルにはとても及ばない。英国をレベル5として5段階評価すると、アフリカの某国がレベル1、日本がレベル3程度だろうか。今回の行列では残念な事例を2件見聞した。どちらも英国に留学している若い日本人の事例だ。ひとつ目の事例は、前日の午後に並んでキューカード(順番カード)を入手、テントを設営した後に自宅に戻り、当日の午前3時ごろに戻ってきた例。短時間行列を離れることは認められているが、このように用具で場所取りをすることは認められていない。ふたつ目の事例は、錦織戦の行列でのこと。人気の組み合わせが続いて席を立つ人が少なく列がなかなか進まない。並んでも入れなかった人も多かった。そんな中、会場に到着したばかりの仲間を携帯電話で呼び、自分達の順番に引き入れてしまった女性。ルールブックにも「順番の飛び越えは認められず、許されない」と明記されているが、ルールブック以前のことだ。彼らは英国留学でいったい何を学んでいるのだろうか。かつての白洲次郎のように、英国流プリンシプルを学んで帰った先輩を見習って欲しいものだ。 正しく行列が形成されるためには、明快なルールが設定され、そのルールを守る教育が行われ、行列が快適で楽しいものであることを示し、行列の結果である成果が公正に得られるようにしなければならない。行列の中の行列であるThe Queueは、そうした努力を怠っていない。今回出会った名誉スチュワードの女性の言葉だが、「行列って楽しいでしょう。いろんな人とお喋りを楽しみ、その上最高のチケットが手に入るなんて幸せな人達ね」。 ウィンブルドンでは行列を快適に送れるように様々な配慮がされている。パーク内には多数のスチュワードや名誉スチュワードのボランティアがいて、案内やテント設営の手伝いからお喋りのお付き合いまでしてくれる。また、以前はチケット売り場前から行列が開始されたため、早く並んだ人達は歩道の上にテントを張らなければならなかったが、現在では全員がウィンブルドンパークの芝の上にテントを張れるようになっている。パーク内にはトイレ設備やファーストフード店があり、快適なキャンプができるようになっている。また、キャンプ用具などの荷物を1個1ポンドで預かる一時預けも完備されている。 快適なキャンプ生活を楽しんだ後、500番目までに並んだ人は、センターコートのコートサイド最前列のチケットを得ることができる。半円形のブロック内の特等席だ。フレンチオープンでは升席で1席20万円以上もする企業招待用のブロックだ。ウィンブルドンのチケットの値段はコートの種類と何回戦かで変わるが、センターコートの中ではコートサイドでも一番上でも同じ値段だ。並んだ人が一番報いられる仕組みになっている。いかにも英国らしい。但し、センターコートのチケットを並んで買えるのは最後の4日間(準決勝、決勝)を除く期間となっている。 ウィンブルドンの全収容人数は32,000人だが、その内約1万人が当日券を並んで買うThe Queuersだ。センターコート、No.1コート、No2&3コート各500人の1,500人、アザーコート6,000人、早めに帰った人の使用済みチケットを買う人が数千。残りの2万人のチケットは抽選で割り当てられるものと、全英ローンテニス&クリケットクラブの株主に割り当てられるものだ。株主チケットは唯一転売が公式に認められているチケットだ。抽選で得られるチケットは上段の席だが、株主チケットには中段の席が割り当てられている。株主チケットは、旅行代理店が場内のラウンジでのサービス込みで販売している。ちなみにセンターコートのパッケージチケットは第1週で£1,500(約20万円)程度。男子決勝では£4,500(約60万円)となり、とても庶民には手の届かない値段だ。しかし、前日から並べば30分の1の値段でセンターコートのチケットが手に入るのだ。これはThe Queuerになるしかない。 |
6月18日 05:15 18:00 18:50 20:00 6月19日 07:30 08:00 12:40 14:00 16:10 18:00 22:00 |
アルジェリアの監獄宿舎を脱出。アンナバからアルジェ経由でロンドンまで。 ヒースロー第5ターミナル到着。地下鉄ヒースローエクスプレスで第4ターミナルに移動。 日本から来た妻と落ち合って、タクシー(ブラック・キャブ)でホテルへ。£80とかなり高い。 Holliday Inn South Wimbledonホテル着。ウィンブルドンに比較的近いホテル。他にPremier Innと言うホテルがある。どちらもウィンブルドン期間中は満員となるので早めに予約が必要。値段も特別料金となる。今回は二人部屋で、開催日前々日の18日は¥13,425、初日前日の19日以降は¥22,782。 ホテルで朝食を取って出発。ミニ・キャブ(予約客向けだけのタクシーで通常の乗用車を使用)で£13。 テントの列の最後尾に並ぶ。ボランティアのスチュワードの案内に従い、テントをセット。 2006年の経験では列は南北に二つあり、どちらに並ぶかで運不運があったが、今回はひとつに統一しているのがありがたい。また、行列の先頭グループはチケット売り場のゲートから歩道上にテントを張っていたが、これも改善されて全員が同じウィンブルドンパークの芝の上テントが張れるようになっている。毎回来るたびに改善されているのがうれしい。 テントの数は120。2人用、1人用がほぼ半分ずつ。200人程度だろうか。センターコートは間違いない。行列のトップに聞くと、前日の11時から並んだとのこと。二日がかりのキャンプだ。 スチュワードから「太陽の下で並んだ」「雨の中で並んだ」のステッカーと「行列のガイド」をもらう。ガイドは30ページの立派な小冊子だ。行列の基本ルール、会場案内、観戦時にダブルフォールトやネットインで拍手をしないことなどのマナーまで、事細かく書かれている。 折り畳み椅子とレジャーシートを広げてお茶とお菓子。キャンプ気分を満喫。 前隣りはスペインの国旗と赤黄のデコレーションでテントを飾るTeam RAFAの若い女性二人。スペイン人かと思ったらイギリス人。このテントには沢山の女性たちが訪ねてくる。年配の女性も多い。RAFAファンは非常に多いようだ。彼女たちの向こう隣りにはスイスの国旗を並べたテントがある。こちらは勿論フェデラーファンだ。 我々の後ろ隣りはロンドン郊外に住む30歳程度のカップル。毎年3回程度は並ぶとのこと。プロテニスに詳しく情報通だ。Andy Murrayには、出来不出来が激しく、安定性がないとの辛口コメント。でも、期待しているからこその辛口だ。 隣りの列には香港から来た夫婦と息子。息子がテニス好きで伊達公子や錦織についてよく知っており、伊達のウィンブルドンでのグラフ戦についても語ってくれた。 待ち望んだキューカードをもらう。181番と182番。感動の一瞬だ。 行列は500人に到達。センターコートはここまでだ。 682人。この時間帯ではNo.1コートになる。 1時間ほど食事に外に出る。ローストビーフにヨークシャープディング。味はまずまず。 就寝 |
6月20日 05:00 06:10 06:30 07:30 08:15 08:45 09:15 09:30 10:00 11:00 12:00 13:30 16:00 17:30 18:30 20:50 21:00 21:30 23:50 |
起床。行列は1088人に。No.1コートも可能性のある番号だ。朝日の昇る直前、見事な虹が掛かる。欠けのない完全な虹だ。下の部分では二重になっている。こんな虹を見るのは初めての経験だ。 荷物預け。これに長い列ができて時間がかかる。開始の6:00の前に並んだ方が良い。1個£1で2個預ける。 行列が動き出す。行列はセキュリティーチェックの前で止まる。 リストバンドの配布が始まる。どのコートを希望するかと聞かれるが、当然センターコートだ。水色にCENTREと書かれたリストバンドを付けてもらう。チケットを買うまで外してはいけな チケット売り場が分かれるため、行列がセンター、No.1、No.2以下の3列に分けられる。 セキュリティーチェック。空港のX線検査と同じだが、ペットボトルは問題ない。大型のカメラや望遠レンズも問題ない。バックパックが規定の30x30x45cmを少し超えていたが問題はなかった。 チケット売り場でコートサイド2列目のチケットを購入。1枚£43(5,600円程度)。現金販売のみだ。 ショッピングエリアとフードコートが解放される。早速ウィンブルドングッズを買いまくる(のは妻)。定番のタオル、Tシャツ、アクセサリーなど。 フードコートもこの時間帯は空いているので、早速ウィンブルドン名物のストロベリー&クリームを食べる。甘さを抑えた控えめな味わいで美味しい。「ウィンブルドンに来た」との感慨一塩。 ナダルの後はスキアボーネ対ドキッチ。スキアボーネの「アヒーン」の叫び声が下品に聞こえて嫌なので、森田あゆみ戦を観戦に行く。相手はパゼック(84位)。第1セットの終盤から押し気味になり7−5。第2セットも出だしは良く2−0。しかし、ここからイージーミスだらけの展開となり3−6で逆転。第3セットも立ち直れず0−3となったところで雨の中断。 屋根を閉じたセンターコートでスキアボーネ戦を観る。屋根を閉じると、照明や音響効果も変わって全く別の会場のようだ。選手にとっても別サーフェースとなるようだ。湿気を含んで球足が遅くなるとのことだ。ドキッチが第2セットを取って第3セットに入ったところで雨で中断しての再開だが、流れがドキッチにあったのがスキアボーネに変わってしまった。彼女の得意なクレイに近くなったからだろうか。結局2−1でスキアボーネの勝利。 アンディ・マリー対ギメノ-トラベル(56位)。スペインのギメノ‐トラベルのほぼ完ぺきな展開に対してアンディはミスショットに苦しむ。室内芝コートでは定説通りクレイプレーヤーが有利なようだ。アンディは調整に苦しんで第1セットを失う。第2セットに入っても一進一退だが、徐々にサーフェースに慣れてきて第2セットを取る。こうなると完全にアンディのペースとなり不安のない展開。 第4セットの序盤で会場を出る。 荷物預けから荷物を出してその足で行列の最後尾に。729、730番。No.1は大丈夫。センターコートの500人に入るには午後4時ごろまでに並ばなくてはいけないようだ。 テントを設営。前のおじさんは何故か一人でテントを二つセットしている。どうもリビングルームと寝室を分けているようだ。後ろは二十歳前後の若いカップルが二組。女性達がきゃっきゃと大騒ぎしながらテントをセットしている。これじゃ今夜は五月蠅そうだ。 シャワーなしで連泊はきついので、一旦タクシーでホテルに戻る。シャワーを浴びて、バーガーキングのテイクアウトで夕食を済ます。 急いでテントに戻り就寝。恐れていた通り隣の女性が五月蠅くて眠れない。夜10時以降は静かにするルールだ。あまりひどいので注意して静かになった。
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6月21日 04:00 05:40 06:30 07:30 08:00 09:15 10:00 12:00 14:00 17:00 20:30 21:00 21:30 |
隣りのカップルの話し声で起こされる。 テントを畳み、一時預けに。行列の途中にもうひとつ荷物預けがあるので折り畳み椅子をひとつ残しておく。 新聞で今日の試合予定を確認。No.1はウォズニアッキ、ソダーリングなど。No.2はベルダスコ(23位)対ステパネック(57位)、ロドラ(25位)、リー・ナなど。サーブ&ボレーのステパネックとロドラが見られるので、No.2を選ぶことにする。それなら連泊することはなかったが、並んだ時点では分からない。 移動開始。 No.2のリストバンドを受け取る。 荷物預けに椅子を預ける。 チケット購入。£35。 会場内をゆっくりと歩いて回る。1995年、1999年、2006年、2011年と訪れるたびに大きな変化が見られる。最初に訪れた1999年はすべてが古く歴史を感じさせる設備ばかりだったが、1999年にNo.1コートの出現で大きな変化を見て以来、急激な設備投資が続いている。特に昨年オープンしたセンターコートの開閉式屋根は約130億円の投資と言う。また、プレスセンターやラウンジ、レストランなど、新しい建物が数多く増えている。コートもNo.2とNo.3が新しくなっている。僅か2週間の大会のためにこれだけの投資が行われていることに驚く。 No.2でベルダスコ対ステパネック戦観戦。ステパネックのサーブ/レシーブ&ボレーが良く決まり、2-0となったところで一旦離れる。(この後ベルダスコが粘りを見せて大逆転したのを知ったのは後の事) 錦織対ヒューイット戦を控えたコート12は満員。念のため早めに並ぶことにする。カルロビッツ対ティプサレビッチ戦が終わっても殆どコートを離れる観客はいない。次の女子の試合は英国選手が出るためかと思っていたが、この試合を終わっても席を離れる人は少ない。結局3時間近く並んで20人ほど進み、錦織戦が始まる直前に空き席が得られた。沢山の人が見られないまま並んでいる。 ヒューイットは現在113位と言っても2002年の覇者。芝の試合運びがうまい。それにオージーの応援がすごい。彼らは前日から並んでいた30名ほどのグループでセンターコートも手に入る位置にいたが、朝から12番コートの最前列を占有していたようだ。錦織にもャンスはあったが、オージーの応援に押し切られてしまった。 リー・ナの試合の第2セットを観る。リー・ナらしい思い切りの良い攻撃的なショットは見られないが、手堅く勝ちを取った印象。 預けた荷物を受け取る。三連泊は考えていないが、一応行列の番号をチェック。700番。昨晩と同じ程度だ。 ホテルに戻り、インド料理屋でカレー。爆睡。
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6月22日 05:00 05:30 06:30 07:40 09:30 10:00 10:30 12:00 15:30 16:20 16:40 18:00 19:30 |
今日は近所でゆっくり買い物と散歩をすると言う妻をホテルに残して出発。 行列に着くと1016番。これならNo.1は取れる。今日はアンディ・マリーがNo.1でプレイするので、イギリス人の多くがセンターではなくNo.1を選び、センターが転がり込む可能性もある。がしかし、お金が足りない。No.1の£48を払うと帰りのタクシー代がない。仕方なく、ホテルに戻って妻からお金をもらってくることにした。 行列が動き出す直前に行列に戻ることができた。初日に出会った日本の学生に会う。昨晩並んで720番とのこと。「センターコートで伊達公子が見られる可能性があるね。」などと喜び合う。 リストバンドの配布。センターコートはとうになくなり、No.1しか残っていない。センターコート取得者の最後の人(とても美人の女性)に聞くと、590番とのこと。僅か90人しかアンディ・マリーを選ばなかったということだ。この女性に「英国人はアンディが好きではないのか?」と聞くと、「わたしは嫌いよ!ラファの方がずっといいわ」。そうだったのか。無愛想で気難しそうだからな。アンディはガールフレンドにも何度も愛想をつかれたりしている。女性の場合は好かれていないのが分かったが、男性の場合はどうなのだろうか。寒いのに半袖のマッチョな男性にアンディを選ばなかった理由を聞いてみた。「アンディの試合も見たいしどうしようか迷ったけど、今日は結構雨が降るようだからセンター以外では試合が見られないリスクがあるからね」。ごもっとも。そりゃそうだよね。 No.1のチケットを購入。£48。コートサイド4列目。 第1試合は土井美咲の1回戦を見る予定で14番に行くと、ラファの練習が始まるところだ。相手は台湾のLuのようだ。感心したのはラファよりトニだ。転がってきたボールを巧みに足で捌き、タイミングよくラファにパスする。そこでラファもつま先でボールを持ち上げる。サッカーでもいいコンビができそうだ。 早くも雨が降り出す。ラファは早々に練習を切り上げ、手を振りながら去る。会場のアナウンスによると、かなり強いにわか雨が見込まれているが午後3時ごろからは晴れ間も出てくるとのこと。雨になるとシートを被せるのは昔ながらだが、以前からは随分進化している。昔とは違って軽い素材のようで女性が引っ張っている。ドライエア送風装置が装備されていてエアドームが形成される。雨水を側溝に流すとともに、湿ったサーフェースを乾かすとのことだ。 雨は強くなったが、ヘンマンヒルで傘をさしながら伊達対ビーナスの試合を観戦。伊達の速い展開で5-1となり、これはひょっとするかもと期待。傘やポンチョで観戦する人達も伊達の応援だ。ビーナス応援は殆どない。5-5に戻されて、ビーナスの地力がでてきたかと思うと、6−6のタイブレーク。ここで踏ん張って7−6で第1セットを取った時ヘンマンヒルでは大歓声。第2セットはビーナスのペースで3-6と落とした。ここまでよく健闘した。第3セットでビーナスが一気に行くのを見るのもつらいし、晴れてきてNo.1でベルディハ戦が始まるのでここで移動する。(この後第3セットが凄いことになっているのを知ったのは、No.1のスコアボードで時折掲示される途中経過とホテルでテレビ観戦した家内からの話だ。) No.1コートでベルディハ対ボランドリ。時間がなく第1セットだけ観戦。結局1時間だけのNo.1コートだったが、これはこれで楽しく、雨の中の観戦など得難い体験ができた。 No.1を出て、土井美咲がどうなっているか14番に行く。第30シードのマテックサンズに第1セットを取っている。このアメリカ人は、歌舞伎役者のような奇抜な隈取りというか、野球選手が日光の反射を避ける墨のような隈取りをしてプレーしている。時間がないので人だかりの隙間から5分だけ覗き見て会場を出る。 No.1のチケットをチャリティに寄付して会場を出る。預けた荷物を受け取り、会場に戻ってミニ・キャブと待ち合わせたRectory Orchardがどこかスチュワードに聞くが、誰に聞いても分からないし地図も置いていない。タクシー会社に電話して、念のためスチュワードに聞いてもらう。で、教えてもらったSouth Field駅の方向に進むが一向に見当たらない。おかしいなと思って再度タクシー会社に電話して聞くと逆の方向。ちょうど三輪人力車の無料サービスがあったので会場まで乗せてもらい、結局目的地に着いたのは40分後。 ホテルに戻り、着替えて出発。地下鉄でビクトリアまで、意外と早く30分で着く。 ミュージカル、ビリー・エリオットの観劇。炭鉱の町で育ったダンスの上手い少年が、バレー学校の入試に成功して町を出るまでの話。ヒットミュージカルだ。 これで今回のプログラムは全て終了。
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6月23日 06:30 |
ミニ・キャブで空港に行く。ターミナル4,5と回って£45。ブラック・キャブの半額近い値段だ。到着時もミニ・キャブのピックアップサービスを使った方が良い。ピックアップでも同じ値段だ。ウィンブルドン近辺ならStandard Mini Cabs 020-8287-4444まで。 |
今回は、妻が土曜出発、翌金曜帰国を望んだため、かなりタイトなスケジュールとなった。あと2日加えて日曜帰国のスケジュールにすると余裕のある日程が組める。第1週は、1−3回戦が2日単位で進む。ドローのトップハーフが月水金、ボトムハーフが火木土となる。センターコートでトップ4を観たい場合、日曜キャンプで月曜センター、火曜アザーコート、水曜キャンプで木曜センターの日程を組めばよい。RAFAだけ観つづけたい人は、日曜キャンプで月曜センター、火曜キャンプで水曜センター、木曜キャンプで金曜センターとすれば良い。実際にTeam RAFAの女の子たちは、その通り実践している。 ウィンブルドンの行列経験では、英国人の考え方、歴史や文化、自然に肌で触れることができる。通常の観光では得られない濃密な体験だ。それに加えて、最高の席で最高のテニスを楽しめるのだから、われわれはこの上ない幸せ者だ。 キャンプ必需品 大型バッグ(キャンプ用品が全て入るもの。重くなるのでプロテニス選手のツアーバッグのように布地の大型バッグでキャスターのついたものがベスト)、テント(安いもので良いが、畳んだときの大きさ、重量に注意)、寝袋(10℃対応、でない場合は暖かい下着不可欠)、マット(1000円程度)、折り畳み椅子(ディレクターチェアタイプが楽)、レジャーシート、LEDライト、吊り下げ用フック(テニスバッグを金網に吊るすフックが良い)、傘、ポンチョ、雑巾(テント拭き)、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、日焼け止め、つば広帽子、ナイフ、英国用電源プラグ(日本のプラグに差し込む)、携帯電話(国際ローミング機能付き)。 持ってきたけど使わなかったもの iPOD、本(妻との無言の時間を恐れていたが、お隣さんやスチュワードとのお喋りで意外と時間が早くつぶれる。文庫本1冊で十分)、虫よけ・虫刺され(虫がいない!)、電気湯沸しポット(ホテルの部屋に付いていた) あればよかったかなと思うもの テニスラケットとボール(芝の上で遊べる。テニスコートとは違うのであまり弾まないが) |
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