The Championships 2011
ウィンブルドン観戦旅行は、1995年、1999年2006年に今回2011年の4回になる。ウィンブルドンが、来る度に変貌しているのは驚くばかりだ。初めて来た1995年は、全てに歴史が感じられる荘厳な雰囲気があった。多分、この頃まではそれほど大きな変化はなかったのだろう。1999年に来たときは、新No.1コートが完成していて、 少し華やかな雰囲気が感じられるようになった。2006年には、アザーコートの一部が新しくなると同時に、ヘンマンヒルが造られ大型スクリーンでの観戦ができるようになっていた。そして今回は、センターコートの開閉式屋根を初め、No.2コートとNo.3コートが新しくなっている。ラウンジやレストランなども数多く新設されている。ウィンブルドン名物の苺クリームを買う長蛇の列もなくなった。

いろいろと便利で快適になった反面、初めて来たときに感じた歴史や荘厳さが薄まっているのが少し寂しい。歴史を感じさせるものが残っていないかあちこち探してみたところ、意外なところにあった。コートに配置された線審の方々に歴史を感じさせる方が非常に多いことが判明したのである。おおよそ50代半ばを中心に、40代前半から60台後半あたりまで年齢層が広がっているように見える。名誉スチュワードと同じように名誉線審(Honorary Line Judge)の伝統が守られているのであろう。動体視力は40代から衰え始め、60台で急激に衰えると言われているが、それをウィンブルドンの線審は伝統でカバーしている。全仏では15年も前に美人線審制度を導入して若返りを実現しているが、ウィンブルドンは頑なに伝統を守っている。対比するとこのようになるが、それぞれの持ち味があり、これはこれでいいのではないかと思う。

オリジナルサイズの写真を暫くこちらに掲載します: http://www.imagegateway.net/p?p=D5aCGd5PrP3&t=LCJ
       
クルム伊達公子。初戦の相手はK. O'brien、元英国No.1。 6-0 7-5 速い展開でネットプレーも冴えて圧勝。試合後爽やかな笑顔でサインを戴く。  2回戦の対ビーナス戦は雨の中ヘンマンヒルで観戦。素晴らしい試合に感動の連続。私にとってはいつまでもアイドルだ。
  
       
R. Nadal vs. M. Russel 6-4 6-2 6-2 前年覇者ナダルによる開幕戦。どこを切り取っても絵になる。ラッセルの健闘で序盤は拮抗したいい戦いだったが、徐々にアクセルが掛かると圧倒的。ほとばしるのはオーラなのかフェロモンなのか、女性達が惚れ込んでしまうのも納得できる。

       
F.Schiavone vs. J. Dokic 6-4 1-6 6-3 ドキッチに流れが変わったところで雨で中断。屋根を閉めての再開後は、再びスキアボーネに。屋根を閉めると球足が遅くなりクレイ巧者に有利とか。照明

 A. Murray vs.D. Gimeno-Traver 4-6 6-3 6-0 6-0
室内芝コートはスペイン選手に有利に働いたようで、マリーはショットの不安定さに苦しむ。徐々に慣れてくると、一気呵成だ。
       
F. Verdasco vs. R. Stepanek 2-6 4-6 6-3 7-6 9-7 ステパネックは数少ないサーブ&ボレーヤー。簡単に終わりそうなので森田、錦織戦に移動したが、ベルダスコの粘りで大逆転。サーブ&ボレーヤーは消えゆく宿命か。
A. Morita vs. Paszek 5-7 6-3 6-0  森田は初戦で逆転負け。第2セット序盤までリードしていたが、突然ボロボロに。メンタルの問題か。

Na Li
終盤のみ観戦。全豪、全仏での圧倒的なパワーは感じられない。

       
錦織対ヒューイット 4-6 4-6 6-2 6-7 100位以下に落ちたとはいえ2002年の覇者。芝巧者で、錦織にも勝機はあったが攻めきれない。オージーたちの応援も組織的で、まるで体育会系応援団。応援に負けたと言えるかもしれない。
   
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