The Cahmpionships 99 ハイライト写真集



汝、並ぶ者に幸あれ

前日の朝から並ぶキャンプ組
500m進むのに2時間
まだまだ行列は続く


イギリスは何でも辛抱強く並んで待つ国です。地下鉄の切符、フィッシュ・アンド・チップス、なんでも並びます。そして、極めつけがウィンブルドンの当日チケットを買うための大行列です。

初日24日は、7万円もするセンターコートのパッケージチケットで、並ぶ苦労なしの天国でした。当日券を買うための行列を横目で見ながら、まずは特設テントのサロン、ギャッツビークラブでゆっくりとお茶を飲んでからの入場です。

ギャッツビークラブで優雅にお茶を ロイヤルボックスの後ろから 特権階級の面々



24日の行列組の先頭の人に聞いてみたら、なんと前日の朝6時からテントと寝袋をを持参して並んだとの事。先頭から100メートルくらいの人で、当日の朝5時前。この辺までがセンターコート、No.1コートの希望の席が手に入るとのこと。

さて、本日25日は魔法のチケットもなく、大行列の一員です。センター、 No.1を狙うほどの根性はないので、アザーコートだけのチケット狙いです。そこで、事前チェックは十分に行なったのですが、どうも聞く人によって見解が異なります:

・9時までに並べば大丈夫。
・金曜日は人出が多くなるので、7時から8時ごろまでに並ぶのが賢明。
・確実を期すのであれば、6時ごろ。

最後に、24日に並んだコリ蔵さんにきくと、「10時過ぎに並んで楽勝だった」との事。これで、9時前に並ぶことに決定。
この時期のイギリスでは例外的な天気で、雲ひとつない快晴。8時 40分に並んだ時には、既に1km程度の長蛇の列です。

20分ほど経って、今日は別行動の MASAYOさん、コリ蔵さんが最後尾に並ばれました。

10時の開門と同時に列が動き出し、門までたどり着いたのが、12時15分前。これで12時からの試合が見られる。と、思った時、15m前で突然門が閉まったのです。

「本日の入場者が予定数に達しました。これから後は、会場からの退場者が出た分だけ入場して戴きます」

まさに、天国の門を目前に閉ざされた心境です。会場の整理係りの人から「1時間程度で入れるから心配ないよ」と言われるが、誰が1時間見ただけで退場するのか考えられない。

12時30分に、突然動き出したと思ったら、「No.1のチケットの希望者は?」との案内です。夢のような展開です。アザーコートも見られない絶望の縁から、No1コートのシートが手に入ったのです。並ぶ者に幸あり。これがイギリスですね。

そんな訳で、今日はNo1での観戦でした。それも、ヘンマンとルゼスキーがセンターなので、ベストカードはNo.1でした。サンプラス、グラフ、カフェルニコフのカードです。そして、カフェルニコフが途中で棄権して試合が早く終ったため、マッケンロー・グラフのミックスまでNo.1で見ることができました。

一方のMASAYOさんとコリ蔵さんは、入場するのに3時半までかかったとのこと。実に6時間半。勿論アザーコートだけの一般入場券。これが本日の天国と地獄でした。


6月24日(木)晴

GUGA G. Kuerten 2R vs. D. Prinosil Ball Girl No.1 E.T. Mary Pierce
T. Henman Boun boun 最後のB. Becker vs. N. Kiefer
N. Kiefer 杉山愛


6月25日(金)晴

Kucera P. Sampras C. Pioline
S. Graf ゴールデンコンビの緒戦
新No.1コートができてウィンブルドンも華やかに もう並ぶのはコリゴリとコリ蔵さん


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