8月29日(木)
英@はるばるきたぜニューヨーク。
着いてみたら何ということですか!
伊達公子がだめでも、茶パツが気になる愛ちゃんがいる、沢松がいる、と気を取り直してやってきたのですが...。絶句。3回戦に合わせて来たのに雉牟田直子選手だけとは。彼女の試合は見たことがないのですが、この際ファンになります。
夕方到着して、取りあえずアガシの彼女でも見に行こうかと、ブロードウェーのGreaseを見てきましたが、US Openの応援で忙しいらしく別キャスト。ロックンロールが楽しいミュージカルでした。
明日は、Ivanicevic, Sampras とダブルスの平木・宮城ペア、雉牟田・Labatペアなど見ようと思っています。
うーん、それにしても厳しいですね。雉牟田さん頑張ってほしいなぁ。
8月30日(金)
アメリカはジョギングの国ですね。朝6時半のセントラルパークはジョガーで一杯です。パリでの私のとっておきの凱旋門コースでも2―3人にしか会わないのに、ここでは100人以上はいましたね。それも若い美人が多い!!これならジョギングも10倍楽しくなります。
朝からこんなに美人がごろごろしている国のグランドスラム大会は美人だらけの筈、と期待をはずませて乗り込んだのですが.....。絶句。会場の案内係りは殆どが男、それも体重制限があるのか100キロ以上の大男ばかり。店の売り子さんたちの採用基準にも美人度はないようです。審判員にいたっては言わずもがなです。そうか、この国では履歴書に性別を書かせると男女差別で問題になるくらいですから、美人度で採用を決めるなんてとてもできないのですね。
私としてはRoland Garrosを見習って欲しいなぁ。フランステニス協会は美人審判養成の次のステップとして、最後の本命である美人選手養成にかかっています。N.
Dechy(デシー)とA-G. Sidot(シド)が美人にかける希望の星です。シドちゃんてほんとに可愛いですね。Winbledonでは伊達選手相手に健闘しましたが、今日のスタジアムコートではDavenportにこてんぱんにやられてしまいました。可憐なシドちゃんに「強さだけがテニスじゃない!」と声をかけてあげたくなりました。
華がないのに加えて会場も雑然としています。わくわくしながら待つRoland Garrosの華やかなお祭りの雰囲気、思わず身ずまいを正して観戦に臨むWinbledonの荘厳な雰囲気とは大きく違います。大衆のスポーツ大会といった感じです。
そんなこんなでUS Openの雰囲気に少しがっかりしましたが、試合のほうは見ごたえのあるものが多かったです。
宮城・平木vs. Noorlander・Pitokowski戦 (2回戦)
第1セットはボレーミスなどが目立ち4-6。第2セットに入って格上(15シード)のおねぇさま振りを見せ付けて6-2/6-2で3回戦進出。平木選手のバンダナが気になりました。テニス選手のバンダナというよりも、お祭りで御輿を担ぐあねさんのハチマキのようですね。
Ivanisevic vs S. Draper
日本からIvanisevicを見るためにやってきたという若い女性のとなりになりました。私と同じデジカムにバッテリーパックを山ほど持って、試合の半分以上を撮影していました。Ivanisevicに身も心もささげていると言う雰囲気で、ちょっと危ない感じでした(私も十分危ないが)。
Ivanisevicはサーブで決めるか、ストロークを丁寧に繋いで相手のミスを待つ戦法で、見るには面白くない試合でした。
雉牟田・Labat vs Hy-Boulais・Nideffer
川野さん、雉牟田直子ちゃんてほんとに可愛いですね(お姉さんにはあまり似ていない)。鋭い反応と小気味のいいストロークで見ていて気持ちのいい選手ですね。すっかりファンになってしまいました。
試合もとても緊迫した面白い試合でした。スタジアムコートのSampras戦の進行状況を電光掲示板で気にしながら最後まで見てしまいました。
6-1で第1セットを簡単に取った後、第2セットは雉牟田のサーブがブレークされて4-6。第3セットも雉牟田のサーブで2度ブレークされましたが、Hyのサーブも弱く土壇場で6-6まで持ち込んでタイブレーク。最初に2度のマッチポイントをとるが、決められず。8-10で再逆転されました。最後のポイントは雉牟田のボレーがアウトの判定で抗議するも聞き入れられず終了(やっぱりアウトだったような)。試合中は終始笑顔を絶やさなかった雉牟田選手が終了後涙で目を赤くして去っていったのが印象的でした。最終セットのタイブレークはちょっと残酷ですね。
敗因は雉牟田のサーブのようでした。伊達公子とうりふたつの上品なサービスフォームで、形はきれいですが威力がありません。
Sampras vs J.Novak
第4セットの終盤から観戦。Samprasが大苦戦でフルセットでかろうじて勝ち残る。相手は丁寧なストロークの選手ですが、あまり特徴のない選手です。サンプラスの不調が目立ちました。
Seles vs D. Randriantefy
相手はマダガスカルの選手でSelesの一方的な試合で、時差ぼけでの睡眠不足と夜7時半からのナイターで居眠りしてしまいました。最後はRandriantefyに1ゲームとらせようと観衆の大応援で、1ゲームをものにした時はこの日一番の拍手でした。
Edberg vs B. Karbacher
本日のメインイベントに相応しい本日最高の試合でした。
第2セットの序盤までのEdbergは、サーブは大きく外れるし、ボレーは殆ど引っかけるし、で観客からは悲鳴のような声があがるばかりです。私もこんなEdbegは見たくないので帰ろうかとも考え始めるほどでした。
第2セットも出だしが悪かったのですが、ブレークバックして2-2に持ち込んだ後は別人のように変身してしまいました。かみそりサーブのエースが決まりだし、ボレーはがことごとく決まります。観衆は騒然として狂喜の大歓声があがります。私の前のカップルなどは、Edbergのボレーが決まる度にキスしまくっていました(これは便乗キスではないか?)。Karbacherは打つ手がないといった様子です。
Edbergの圧倒的な試合展開となって第4セット1ゲームをEdbergが取ったところで、突然Karbacherが棄権。怪我をしたとも見えなかったのに棄権したようにも見えました。
でも、満ち足りた気持ちの持てる試合でした。これが最後か、残念ですね。
終了は午後11時。朝11時からのマラソン観戦でした。
もう、眠いのなんのって、で12時にホテルに帰ったらバタンキュー。
さて、明日は雉牟田の3回戦Hingis戦です。コートはNo.1にコートにあたるGrandstandです。明日はスタジアムコートのチケットを買ってしまったので、スタジアムからの立ち見で観戦します。
スタジアムでは、Graf、Chang、Agassiの試合です。
では、では、
8月31日(土)
US Open会場のFlushing Meadowsはマンハッタンからきたない地下鉄で30分ほどの所にあります。その地下鉄の車内は、いつもの落書きに代わってNikeの宣伝ポスターで埋め尽くされています。題して、「ジョン・マッケンローからのアドバイス」。説明文と図解のイラストが一体となっているのが面白いのですが、そのさわりをいくつか:
グラウンドストロークでサンプラスに対するとき
まずストロークの基本が重要なのは言うまでもない。ストロークがうまくいくようになったところで、相手の方向をめがけてラケットを投げつける。これで次のようなメッセージを相手に伝えることができる。「おれはお前より下手かもしれないが、お前を痛めつけることもできるんだ。」
クーリエのオーバーヘッドサーブを受けるとき
肩を浮かせて前のめりの姿勢でラケットを落とし、小さな女生徒のように倒れ込む。目に球を受けるよりは、小さな恥をかく方がましだからね。
マッケンローのアドバイスにうなずいている内に到着。今日も快晴。日差しは強いがそよ風が心地よい。土曜日の会場は人が多い。
Kijimuta vs. M. Hingis
第1試合はスタジアムコートの上の立ち見席からグランドスタンドコートの雉牟田直子・ヒンギス戦を観戦。ほぼ真上に近い位置から見下ろす事ができ、選手の動きがよく見えます。
サーブ、ストロークともにヒンギスのスウィングスピードが圧倒的に早く見えます。華奢な体のどこからこんなスウィングができるのか不思議です。
雉牟田選手の弱点はどうもサーブにあるようです。ストロークでは互角以上の展開なのに、サービスゲームを簡単に取られてしまいます。特にセカンドサーブはリターンエースを取られます。第1セットは2ブレークしたものの、サービスゲームが取れず2-6。第2セットは、苦労して初めてサービスゲームをキープ、そしてブレークしてのリード。あわやの期待も抱かせましたが、この後連取されて2-6で終わってしまいました。
やはりヒンギスは強い、そして可愛い。直子ちゃんも可愛い。満足、満足。
アメリカで何が困るかって、自分の食べたいものを見つけるほど大変なことはありません。アフリカの奥地やインドを旅行しているほうがましです。会場内の屋台をいくらうろうろしても脂ぎった食べ物(食べ物と言っていいのかどうか)しか見つかりません。仕方なく、今日もホットドッグ。会場内で美味しかったのはフランスから輸入した水だけのようです。
Chang vs V. Spadea
6-4/5-7/2-6/7-5/6-3 3時間50分。
本日最も面白かった試合です。Spadeaはストロークが非常に安定した選手で殆どミスしません。そして時折見せるレシーブからのネットプレーが効果的に決まります。チャンが徐々に崩れていきます。チャンがなんとか流れを変えようと、ネットプレーを試みるのですが、パッシングとロブでことごとくかわされます。しかし、第4セットで2ブレークされて土壇場に立たされた後のチャンはさすがです。もとのストローク戦に戻して、思い切りよく振り抜くチャン本来のストロークが戻ってきて大逆転です。
コートサイドの席で観戦できた事もあって、チャンが気合を入れるのがひしひしと伝わってきます。改めて感じましたが、テニスってメンタルなスポーツですね。
そこで、マッケンローのアドバイス:
テニスではメンタルな部分が極めて重要だ。60%くらいがメンタルな部分かな。それとも、70%くらいかな。正直に言うと何パーセントになるか知らないのだけれど、ヨガをする人を見て笑うのが楽しい事だけは知っているよ。
Agassi vs J. Siemerink
やはりブルック・シールズの応援付きでした。
危なげない試合で試合自体は面白くはありませんでしたが、アガシのショットには見とれるばかりです。
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これで、私のUS Open観戦も終わりです。
今回はいい席が取れた事もあっていい写真が撮れました。
ついでに今後見に行かれる人のために。チケットは当日の朝早めに並べば手に入るようですが、ダフ屋からいい席がそこそこの値段で手に入りました。
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村山さんwrote:
>このユーエスオープンも見に行きたいところですが、どのようにして
>入場券を事前に手にいれることができるのか、教えて頂けますか
私の場合は前報の通りダフ屋から買いましたが、US Openのチケットの買い方は次のパターンがあるようです。但し、ダフ屋以外は試していないので保証はできません。
1) インターネットのチケット屋から事前に購入。
TICKETで検索すると、スポーツなどのチケットを扱っている業者が沢山あります。
E-Mailでどんなチケットが欲しいか連絡して、カードで払う仕組みのようです。
2) 当日の朝買う
事前にチケットが売り切れたのは土日の昼の部のみ。それ以外は当日売りがありました。朝10時過ぎくらいで100mの行列になっていました。全員が買えたかどうかは不明。
夜の部はその日の昼に買えました。だいたい空きがあるようです。
www.usopen.orにチケット空席情報があります(但しサーバーがオープンするのは初日の前日)。
3)当日の朝、地下鉄の出口で " I need 2 tickets" と書いた紙を掲げる(あるいは指2本挙げる)。余分なチケットを持っている人が正規の値段で譲ってくれるようです。20人くらいの人がやってました。
4) ダフ屋から買う
正規料金の1.3-1.8倍程度。席を確認して買えるメリットあり。良い席の順番は、コートサイドボックス、ロッジボックス、ローワー、アッパー。コートサイドは間違いありませんが、ロッジボックスはスタンドの真中より少し上の席もあるので要注意。
US Open/Roland Garrosは行けばなんとかなるという感じです。Winbledonは業者に事前に手配する事が必要です(体力に自信があれば前の日から並ぶ手もありますが)。
ホテルは旅行業者に手配させてもいいですが、私はwww.travel.comで予約しました。希望の場所、値段、modem使用の可否等条件を入れて探せて便利です。古いホテルではモデムが使えないところもあるので要注意。但し、ホテルの電話代は通常の2倍以上しますので注意して下さい(私は痛い目にあった)。
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つねみねさんwrote:
> 某漫画で, 第3ゲートのホットドッグはうまい!!
> ってあったんですが本当なんでしょうか.......
通用門を除くとメインゲートひとつしかありません。「うまいものなんてない」と言う意味でしょう。