96年10月8日
またまたフランスの話で恐縮ですが、フランステニス協会(FFT)の野望と戦略第4弾。
FFTは「発展テニス」と「6月15日:テニス発見の日」のキャンペーンに力を入れていますが、日本でのテニスの普及にも参考になるのではないでしょうか。
私は20代でテニスを覚え始めて一度断念した事があります。私のような平均的な運動神経の人にとってはとっかかりが難しすぎて、面白いと感じるまでに時間がかかりすぎるのです。初心者同志では試合も試合にならず面白くありません。
「発展テニス」とは、年齢・レベルに応じて、コートサイズ、短いラケット、大きくて飛ばないボールなどを組み合わせて、最初から楽しく遊べて上達も早いというシステムです。自分で試した事はありませんが、見ていると初心者でもゲームとして遊べる一方、テニスの高度なわざも使えます。
「テニス発見の日」はFFT加盟クラブが「発展テニス」を目玉とするイベントでテニスに興味を持つ人を増やすための日です。「発展テニス」公認教育センターが約1,000あり、ここを中心に未経験者を勧誘してテニスの楽しみを知ってもらおうというものです。
「発展テニス」の大人用カリキュラムを見ると、標準コース10時間が格安の1万2000円。ラケット数種類、ボール数種類を変化させながら、テニスの入門編をマスターするというものです。(http://www.fft.fr/decouvrir/ より。)
日本テニス協会という組織がどのような組織か知りませんが(あまり存在感がありませんが)、このような草の根的なプロモーションを見習ってはどうでしょうか。(もちろん、あの美人審判養成所も是非見習って欲しい)