WIMBLEDON 2013

今年のウィンブルドンは、ナダルが初戦敗退、前年覇者のフェデラーが二回戦敗退など大波乱で始まった。ツォンガ、アザレンカ、シャラポワなど芝で滑っての怪我での棄権者も多く、今年の芝の状態にも批判が集まった。女子ではトップ10が決勝に残れないと言う波乱が続いたが、男子ではトップ2の決勝に落ち着いた。

英国民が77年間待ったと言うマリーの優勝は劇的なものであった。準々決勝でベルダスコに息の根を止められそうになって復活した経緯もあり、これ以上ない感動的な幕切れだ。経済用語で「ウィンブルドン現象」と言う言葉がある。グローバル化で市場が開放されて、自国のプレーヤーが世界の強豪に市場を取られる現象を示しているが、マリーの優勝で死語とならざるを得ない。今後は「国技館現象」とでも呼ぶべきではないだろうか。


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