The Championships 2006

思い立ったのが3日前、84時間の短い旅であった。移動に要した時間44時間、行列に並んだ時間20時間、観戦時間8時間、その他12時間。掛かった費用約2000ドル。僅かの時間の観戦にそこまでの時間と費用を掛けるのかと言われそうだが、私にとっては十分に価値のあるものであった。今回のWimbledon行きの目的の半分は、「行列に並んでセンターコートのチケットを買う」ことにあった。行列のお隣さんとお喋りをしたり本を読みながらひたすら待つ時間、漸く行列が動き出してワクワクしながら列を進んでいる時、そして最後にチケットを手にした時の喜びは何にも変えがたい。チケットはNo.1コートとなったがうれしさは変わらない。





暫くの間次のページでオリジナル画像を掲載します:http://photos.yahoo.co.jp/hanafusa1952/


R. Nadal どこを切り取っても絵になる。 間断なく攻撃するテニスが気持ちよい。Federerとの二強時代の到来。 I. Labadze 
A. Mauresmo トップスピンプレーヤーとは打って変わって、攻撃的なネットプレーヤーに大変身。 Ivanovic J. Henin-Hardenne 練習中
L. Hewitt 守りばかりで攻撃しないHewittに面白みはない。Hewittの時代は終わったようだ。 D. Ferrer N. Vaidisova チェコの美少女。
杉山愛 第1セット、5-4 40-0でのセットポイントから弱気が出て逆転を許す。ベスト8目前だっただけに残念。「こんな悔しい負け方では終われない」と言う愛ちゃんはまだまだ現役継続。USオープンシリーズStanfordでのプレーに期待。
S. Bremond 強烈なサーブが武器。129位でベスト8に進出


ウィンブルドン的ホームレス生活の勧め
天気が良かったこともあるが、快適な野宿であった。一時預けも完備してるのでテントを持参すればさらに快適だ。今回並んだ日曜日は最も人が多かったようで、月曜日の観戦後に見た行列は僅か数十人しかいない。これならテントを持参して連泊観戦も可能だ。食事の出前、朝の新聞、トイレなど完備しているが問題はシャワーだ。どこか近所にシャワーさえ確保できれば快適なホームレス生活が楽しめる。
地下鉄District線、Wimbledon行き。北側の行列はSouthfield下車、南側行列はWimbledon下車。 Southfiledの街。 観戦客目当ての土産物屋が多い。Wimbledonに歩いて行くにはここが近い。 北側行列の先頭。土曜日の朝から並んでいるとのこと。2日がかりの行列。センターコートのチケットでも2日も並ぶ必要はないが、並ぶこと自体が好きなのだろう。 日光浴も楽しいわよ。
午後3時15分行列の最後尾に付く。今日の寝ぐら。使い捨てるように椅子、マット、寝袋で30ドル。(行列の先端には荷物預けがあるので使い捨ての必要はなかった) まずは案内のボランティアと記念写真。トイレ完備、ピザ、中華などの出前もあり、不自由することはない。 この道30年のおばさん。今年は2回目。「ここじゃセンターコートは無理ね。Murayがセンターになったからね。でもNo.1は大丈夫。」 午後5時Queue Cardをもらう。305番。おばさんの予想通りで250枚しかないセンターコートは無理。後から分かったことだが、同じ時刻に南側に並んだ人は190番台でセンターコートチケットを入手できた。
最低気温は17度程度でそれほど寒くない。 午前4時半、行列最後尾。ここまでで665人。No.2コートのチケットは残り80枚余り。 午前5時、日の出。 6時には起床して片付けを始める。新聞売りも来る。
6時半。荷物を片付け、列を組んで前に詰める。 ここからの待ち時間がまた長い。 8時半。各コートを色分けしたリストバンドが配られる。それぞれ250ずつ。センターコートは30人ほど前でなくなり、No.1のグリーンをもらう。 荷物預けと飛行場方式のセキュリティーチェックを超えるとチケット売りはもうすぐ。カメラ、レンズの制限は一切なかったのがうれしい。
9時半にチケットを買った後開場まで再び並ぶ。コートに入れるのは10時半。 No.1コート。行列用のチケットは最前列の最も良い席が確保されている。前から5列目で最高の席が得られた。抽選で当たって買う上段の席でも、並んで買う最前列の席でも値段は同じ54ポンドなのが面白い。 行列の先頭から750番に入れなかった人たちは、大画面スクリーンの前で観戦。 Queuerの勲章


おもしろテニスクラブに戻る