THE QUEUE 2013

今年は、開幕日から行列で買える最後の男子準々決勝の第2週水曜日まで行列で当日券を買った。

今年の行列はまったく予想がつかない展開だった。2011年、2012年の経験では、並ぶ時間と順番がそれほど大きく変わることはなかったが、今年の行列はアンディ・マリーが出る、出ないで大きく変わった。

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開幕日の行列は前日日曜日の8時過ぎに並んで415番。例年なら200番以内に入れる時間だが、15分遅れていたらセンターコートの500番以内に入れなかった。前年覇者のフェデラー、マリー、ナダルのボトムハーフが初日となったためだ。  

一方でジョコビッチの入るトップハーフの行列は例年以上に少ない。木曜日の2回戦のため前日8時過ぎに並んだが24番と二桁の番号となった。当日アザーコートで観戦して夜8時に並んだN澤氏は390番でセンターコートを得た。例年ならNo.1がぎりぎりの1000番近い時間だ。

並んでいる人たちの中で、ナダルやフェデラーのコアなファンが目立つ。国旗を掲げていても彼らの同国人ではなくイギリス人が殆ど。写真のフェデラーファンは、あらゆるものがフェデラーのロゴ入りで真っ赤。2週間キャンプする予定で、当然枕にもフェデラーの写真で、枕を共にしている仲だ。この女性が夕方泣きながら戻ってきた。すぐにテントを畳んで、涙を拭きながら帰って行った。別のところでは、20人くらいの赤い服を着た女性たちが円陣を組んでいる。彼女たちも帰り支度をしている。

トップハーフの行列は人数が少ないので、土曜日の3回戦の行列は前日の午後12時過ぎに並んだが、予想に反して713番。センターコートが外れたのでNo.2とした。週末の試合のためか行列が多くなったようだ。 

月曜日の男女4回戦のための行列は、気合いを入れて前日朝5時に来たが681番でこの日もセンターが取れずNo.1. 

最後の水曜日男子準々決勝は、月曜日の試合を観たあと午後5時過ぎにテントを張った。268番でセンターコートを確保できた。初めての2連泊でのセンターコートだ。この時の順番カードの配布はかなりイレギュラーだった。翌朝、女子準々決勝の希望者が1/4程度抜けた後、10時ごろに前日と同じ番号のカードをもらった。これが最終と思ってB&Bに戻って入浴とfacebook投稿、パブによって観戦しながら昼食。2時間以上抜けた間に、新たな順番カードが配布されていた。事情を説明してことなきを得たが、朝のカード配布後会場に観戦に行った人はアウトになったようだ。 

行列観戦の総決算は、テント6泊で、センターコート3日、No.1コート1日、No.2コート1日、アザーコート1日。十分満足できる結果だった。最後はテントに3連泊したが、体も慣れてきて問題はなかった。

ホテルを取らずテントだけで10日間を過ごす人たちも結構いた。今年からテント村の隣でシャワーを浴びられるようになったこともあり、テント生活に必要なものはすべて揃っている。ある日本人の例。1週目火曜日夜到着してその足でテント生活開始。翌週木曜日に男子儒準決勝を観て、飛行場に向かいロビーで1泊して帰国。総費用15万円で、行列も最も効率が良い。でもとても真似はできない。


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