10月3日、ゴールのケルン大聖堂をバックにSさんとガッツポーズ |
元々は9月26日のベルリンを目指していた。しかし、7月のサンフランシスコマラソンの後、足首の慢性的な痛みと夏の暑さで距離を走ることができず、加えてビールと飽食で体重も4キロ増えて、最悪のコンディッションとなってしまった。そこで、ベルリンはコンディッションの良い時ということにして、ケルンに目標を切り替えて8月下旬から練習を再開した。
9月5日、デュッセルドルフのKoe-Lauf10kmに参加。体は重かったが、48:02で目標の50分を切る。
この大会でSさんと知り合い、Sさんもケルンを目指していることを知る。お互いに練習内容をメールで知らせながら刺激しあって、練習量も順調に増えた。9月の総距離は過去最高の311kmまで伸び、体重も増えた4kgを落とすことができた。足首と踵の痛みもとれてきて、体調は万全。ここまできたらサブフォーを狙うしかない。
気温11度、曇り時々晴れ。風もなく、マラソン日和。
タイム順のグループ別に並ぶシステムであるが、自分のグループではなく間違って最も遅いグループに並んでしまったのが大失敗。道路幅がとても狭く、追う越すのが難しい。最初の2kmで11:
28と1分以上ロスをしてしまった。また、狭い道路で追い抜くために、ジグザグと加速の繰り返しの負担が大きい。追い越すのが少なくなり、自分に近いペースのグループに入ったのは中間点を超えてからであった。
追い越しのため不規則な走りをするためか、ラップが安定しない。コンスタントに走るべき前半で、4:50−5:50と極端にラップが振れている(Km表示の正確さも疑われるが...)。
初マラソンのパリのラップタイムと比較すると、35kmまでは殆ど同じタイム。平均5:29/km。パリでは35kmで朦朧とした状態となって歩いてしまったが、今回は「まだ行ける」という感覚。しかし、はっきりした「壁」は感じないものの、全身がだるく感じてスピードが落ちてきた。1km6分が限界。あと6km、あと5kmと言い聞かせながらゴールを目指す。
沿道は応援の人が多く、狭い道路がさらに狭くなっている。"Super!"
"Bravo!"の声には励まされるが、ドイツ特有の "Hop, hop, hop,..."と掛け声と拍手でせかされるのは辛い。ふらふらになって走っているところで、せかされると、「ほっといてくれ!」とも言いたくもなる。
残り2km。ゴールのケルン大聖堂に向う商店街に入った。沿道は鈴なりの人、人、人。応援にも熱が入り、ウェーブで迎えてくれる。大聖堂が見えてきた!
3時間54分55秒
早速ゴール近くでケルシュビールで乾杯。うまい。この日のために、2週間断酒してきたかいがあった。このビールのために42キロを走ったとも言えるほどうまく、またうれしい。
最大目標のサブフォーが達成できた。サブフォーの名仲間入りができて嬉しい反面、初マラソンのパリから6分しか短縮
できていないと言う課題も残った。
翌日から来春のロンドンを目指しての練習に入った。
Sさんのエネルギー源 大福餅4個。 1個で10.5KM、グリコより効果あり! | さぁ、いくぞ。コンディッションは万全。 | 35KM給水ポイント。まだ行ける、と思いつつも目はうつろ。 |
3:54:55 今回は35KMの壁をなんとか乗り切れた。ゴール後のダメージも少ない。 |