Ladies German Open Tennis 2004
ドイツ女子テニスの未来は君に託す!
2004年5月8日(土)
この1週間欧州各地は雨に見舞われているが、ここベルリンでは例外的に晴れ間が見える。出張の合間の週末に時間ができたので(そのように出張予定を組んだと言う疑惑はさておいて)、瑞々しい菩提樹並木の美しいベルリンに来た。
久しぶりのWTAツアー、それもTier1の女子ドイツオープンの準決勝と決勝。華やかな大会を期待して来たが、余りの寂しさに驚く。会場は首都を代表するテニスコートとは思えない7000人収容の小振りのセンターコートに週末の準決勝と言うのに6割程度の入り。コートサイドのチケットは売り切れで買えなかったが、空席が目立つ。 それもその筈、ドローを見ると殆どドイツ選手がいない。ドイツ選手はワイルドカードで出場する選手が2名のみ。グラフは1986年から1996年の11年間に8度の優勝をしているが、その後にドイツ人の名前はない。男子では、ベッカー、シュティッヒの後に、キーファー、ハース、シュットラーとそれなりに続いているが、グラフ、フーバーに続く選手はいないようだ。
準決勝第1試合
Amelie Mauresmo(No.3) vs. Jennifer Capriati(No.8)
6:2, 6:0
モーレスモの試合をライブで観るのは96年の全仏ジュニアで優勝した時以来。No.3に相応しい破壊力でカプリアティを圧倒。パワーに加えて、精密なショットでまったく隙がない。でも、可愛げがないのが好きになれない。カプリアティは序盤は競っていたが、完璧なモーレスモに手が出ないで終わってしまった。
準決勝第2試合
Venus Williams(No.16) vs. Karolina Sprem(No.32)
2:6, 6:3, 6:4
クロアチアのスプレムは初めて見る選手。 いでたちと立ち居振舞はテニス選手というよりも新体操選手。東欧特有の淋しげな表情がよく似合う。か弱げな印象とは異なり、鋭いショットが決まる。一球も手を抜かないで、ビーナス相手に攻めまくるのが気持ちが良い。観客もスプレムの応援が多い。一方のビーナスは怪我から復活はしたが、かつての野獣的なオーラはない。スプレムに何度も勝機はあったが、全力での疲労と、ビーナスの経験が最後で明暗を分けた。見応えのある試合であった。
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Amelie Mauresmo |
WTA No.3 |
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Jennifer Capriati |
WTA No.8 |
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Karolina Sprem WTA No.32 |
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Contita Martinez |
Silvia Farina Elia |
A. Myskina & V. Zvonareva |
2004年5月9日(日)
雨が止まずなかなか始まらない。漸く雨が止んでコートの準備がされるが何故か表彰台のセッティング。そこに杖をついたビーナスが登場して会場がどよめいた。昨日のスプレムとの試合の終盤で足を捻ったとのこと。あっけない幕切れでモーレスモが不戦勝で優勝。 決勝がなくなったので、エグジビッションマッチとしてモーレスモ対ミスキナの8ゲーム1セットマッチ。これも雨で中止。 ダブルス決勝を待たず、デュッセルに戻る。
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杖をつくビーナス |
モーレスモ優勝 |
Amelie Mauresmo |
Anastasia Myskina WTA No.5 |
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5月のドイツはドイツ最高の味アスパラガスの季節 |
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