SAP Open 2006


今年のSAPオープンは驚きの結果だった。A.Agassiが欠場、J. Blakeが1回戦で敗退となれば、決勝は昨年優勝のA. RodickとL. HewittでHewittの優勝と考えていた。ところが伏兵の18歳A. Myrrayが、準決勝でRodickを退け、決勝でHewittを破ってのATPツアー初優勝。Murrayは2回戦から見ていたが、RodickやHewittのような圧倒的な強さが感じられず、まさか優勝してしまうとは考えてもみなかった。

今回のSAPオープンでシングルス以上に盛り上がったのはJ. McEnroeが出場するダブルス。期間中に誕生日を迎えたMcEnroeは「47歳でも夢は持てる」とインタビューで答えていたが、本当に夢を実現してしまった。ATPの新ダブルスルールで、ノーアド、第3セット10ポイントタイブレークとなったのは緊迫感と早いテンポがあって観戦するには良い。McEnroe/Bijorkman組は新ルールを最も有利に展開した。ここと言うポイントでのMcEnroeは凄い。

オリジナル画像は暫くの間こちらに掲示します: http://www.imagegateway.net/a?i=JkKDgKzDqr

Andrew Murray フォームもあまり美しくなくフォトジェニックではないが、ボールへの反応が素晴らしい。Rodickのファーストサーブを相当の確率で返す。相手が決めたかに見えたボールに追いついて切り返す。ラリーの中で先にリスクを取ってウィナーを取りに行く。RodiclもHewittもMurrayのしぶとさに焦燥し切って自滅したかに見えた。


軽やかな動きと華麗なボールタッチは歳をまったく感じさせない。「ダブルスのトップ16に入って戦える自信がある」 是非ウィンブルドンを目指して欲しい。
悪童振りも健在で観客を沸かす。 線審のジャッジに延々と抗議。 どこに目をつけてるの? サイドが変わって線審に近づき、さらに延々となじる。


HewittもRodickも好調に見えたが何が足りなかったのか? ラリーの中で先にリスクを取る勇気ではなかったか。若さに負けたと言えるかも知れない。
Bjorn Phau Kenneth Carlsen Garcia Garcia-Lopez James Blake
Joachim Johansson Robin Soderling Wayne Arthurs Sam Warburg


Vince Spadia Yeu Tzuoo Wang



決勝の女

最前列の通しチケットは$655と値が張るが、周囲を見ると毎晩見かける人が多い。隣りは40歳前後のカップル。男はフランス映画にてくるような少し崩れた色男風。3日目で、女性が変わったことに気づく。なるほど、そういうことか。来年は自分ももう一席確保しなくちゃ。

5日目は、また別の女性。6日目の準決勝は更に別の女性。それも段々と美人度が増している! これは決勝の女性が楽しみだ。

ところが決勝の席に座った女性は、1−2回戦の女性。 そして、男が変わっている! これってどういうこと??
写真撮影は昨年も苦労したが、今年は更に厳しくなった。70-200mm L F2.8レンズで撮影していたが、3日目で見つかって使用禁止を言い渡された。係員に注意しながら撮影を続けると、カメラごと取り上げられてしまった。基準は「6インチ(15cm)までのレンズ」との事なので、急遽75-300mm DO F4.5-5.6を購入した。1,300ドルの散財!

このレンズは15cm以上に伸びるが繰り出し式なので基準内に収められる。 しかし、F4.5-5.6では明るさが足りず厳しい。通常の室内会場はどこでも同程度の明るさで、撮影はISO1600, F2.8,1/500秒と決まっている。ISO3200の設定では偽色の発生が激しくて使えない。仕方なく明るさが1段程度不足するが200mm=F5, 1/320秒で撮影する。しかし、1/320秒ではきれいに止まらない。


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