福知山マラソン2001

 

マラソンの後、温泉で一杯。  至福の時。

今年は、2回のマラソンで途中棄権して、完走の記録がない。4月のRotterdamに失敗してハーフで棄権。これに納得できず6月の荒川に挑戦するもやはりハーフでギブアップ。今回の福知山は失敗できない。本番前3ヶ月の練習量は、668Kで自己ベストを出した2001年パリマラソンの652Kを超える。しかし、問題は体重。パリの時の70Kgに対して5Kg増。2週間前の10Kで、体重を無視してスピードを出しすぎた結果、腰と右膝を痛める。右膝の痛みは、右ふくらはぎの軽い肉離れを誘発。これらの故障も3日前にはなんとか収まったと思ったところで風邪を引いてしまう。会社を休んで大事をとり、前日にはなんとか回復。 

11月23日(金)快晴。
10時半号砲。2分ほどでスタートゲートをくぐり、1Kを一気に駆け下りる。紅葉の丹波路はひんやりと朝もやに煙る。1Kの標識が見当たらずペースを確認できない。2K地点でペースを確認するとキロ5分弱。いつもながらの5分ペースで入ってしまったが、気持ちよく走れる。余り負荷を感じないのでこのペースで暫く様子をみることにする。10Kは50:44。

11K辺りで、元中日の田尾さんに追いつく。KBS京都テレビの撮影に便乗して暫く並走。ペースが合わないので先に進む。2週間前に痛めた右足ふくらはぎが痛み出す。無理をすると危ない。ふくらはぎの筋肉を使わないようにして、ペースを5:10程度に少し落とす。呼吸は楽だ。景色を楽しむ余裕もある。13K地点近くで朝もやが消えて晴れ間が出てくると、日光の暑さを感じるようになる。19K近くの上り坂が少しきつい。スローダウンしたところで、スタート時に偶然隣り合わせた会社のテニス部のTさんが軽やかに抜いていく。20Kは1:43:19、10Kのラップは52:15。まずは上出来。

ハーフを超えてから折り返しの24k地点までが遠い。と感じているうちに、腿が急に硬くなり、みるみるペースが落ちてキロ6分を超えるようになる。テレビカメラに笑顔を振りまいて折り返しを超えたところで歩き出す。去年より6Kも早く歩き出した。これでは先が思いやられる。25Kは2:54:10で5Kのラップは32:41。

27K地点で4時間ペースの一団が疾風のようにあっという間に追い抜いていく。田尾さんもいたのだろうか。30Kまでは、スロージョグと歩きが半々。30Kは2:54:10。5Kラップは38:10。

後りは12K。完全に歩いても制限時間の5時間は切れると思うと走る気力が更に失せる。ジョグ3割に歩き7割でキロ8分ペースを目指すが、これもしんどい。35Kは3:35:27。5Kラップは41:17まで落ちて殆ど歩き。

この頃になると周りは殆ど同類の仲間で半分以上は歩いている。沿道の人たちの応援には頭が下がる。正式のエイドステーションの他にお年よりや子供達の私設エイドが延々と続く。バナナ、チョコレート、飴、饅頭、お汁粉、紅茶と一応みな戴く。お陰でペースは更に落ちて、4時間半ペースの一団にも抜かれてしまう。40Kは4:18:10で5Kラップは42:43。

最後の上り坂はゴールの500m手前まで歩き、最後は走ってゴール。4:36:35。「お帰りなさい」のねぎらいの言葉が嬉しい。完走記録の中では2番目に悪い記録であるが、2回続いた途中棄権からの復帰でゴールに辿り着けたことが嬉しい。

マラソン列車を降りて会場に急ぐ スタート分前。初マラソンで緊張の表情のAさん。 マラソンゲート
2回の途中棄権の後、記録はともかく完走で復帰できたことが嬉しい。 僅かの練習で完走を果たしたTさん。 支えなしでは立てない初マラソン完走のAさん。37K関門は30秒前! 完走を果たした会社の人たちと。
次の篠山、BONNに向けて朝もやの中を走る 国領温泉助七。山村にポツンとある温泉旅館。筋肉痛に功能のある温泉が嬉しい。丹波の黒豆の枝豆がビールに美味しい。